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2010~2012プロアドベンチャーレースチームTeam EASTWINDメンバー(トレーニング生)として活動、2012年9月選手引退。 アウトドアライフ・スポーツの様々な楽しみ方、大会・イベント情報、和木香織利の私生活(IN&OUTDOOR)日記。2013年6月11日、第一子の女の子を出産し新たな人生のステージが始まりました。
Ex-Adventure Racer of Team EASTWIND(2010-2012), officially retired as a racer in September 2012. Introducing ways to enjoy outdoor activities, race and event information, and my private indoor&outdoor daily life.

2011年7月20日水曜日

おんたけウルトラトレイル参戦記②

調子をピックアップした身体を持続させるために、50km以降は補給のことだけを考えて進んだ。
とにかく時計の時間と身体の動き具合を気にしながら、第2関門(65km)まで塩熱サプリ、ジェル、塩サプリ、SAVASなど持っているもの全て補給し続けた。
今回は体調が心配だったので痛み止めとジェル系補給食は多めに、そして多種持っていった。
これが結果良かった(当たった)。(今回は塩サプリに本当に助けられた。)


8時間50分、灼熱地獄真っ只中な私↑
ここでドコモの電波が入ったので最初の呟きをTwitterで発信。


第2関門(63km)、9時間05分52秒で通過。
パワースポーツ滝川さんから「おぉ、いいペース。女子5番目ぐらいに入ってるよ!」と。
自分の前に何人の女子がいて、数人に抜かれて数人抜いたので自分の順位は全く分からず、意識もしていなかったけど、これを聞いてヤル気が増した。

残り35kmを約5時間で行かないと、14時間切りは出来ない。
第一関門~第2関門の31kmを4時間20分で走った・・ このペースを維持できれば最後35kmを5時間以内で走りきることは可能。しかも最後の10kmくらいは全て下りだし!

預けていた荷物から補給食を全てザックのポケットに詰め込み、キャップをやめてサンバイザーとサングラスを装着。水を満タン補給、梅干2個投入、迷うことなくストックを手に持ち、もう片方の手でパワーバージェルブラストを鷲掴みして滝川社長に怒られた。 笑
ここもエイドでは腰を下ろさず最短時間で通過。
アミノ酸系ゼリーを一気飲みして、Vespa Hyperとジェルを飲みこみ、ブラストを1個ずつ走りながら食べ続けた。
こういう「一気喰い」がガツンと身体に渇を入れてくれてすんごい効いた。
スケさんが言っていた通りVespaとアミノ酸サプリのコンビネーションはまさに着火材。

ストックは持っていって正解!
登りでかなりのスピードアップになった。

そして今回もう一つ良いことが学べた。
林道の下りでストックはNG。上半身を前傾させて惰性で足が前に出るのに、ストックをつくことで惰性を殺してしまう。なんとなく、ストック突いているほうが安定する気はするけど実際実験してみたら、ストック無しのほうが速く走れた。


この直後、今回のレースで一番のハイライト!
それは「ジョーさん」との出会い。


出会いはここだった、9時間56分。
ジョーさんが後ろから来て「シャッター押しましょうか~?!」と言ってくれたときの写真。
(景色が撮りたかっただけだったので丁重にお断り 笑)

最初は抜きつ抜かれつな感じで走るも、追いついては追い越し・・・ を繰り返し、結局同じペースで走っていることに気づいて喋りながら一定のペースで進むようになった。
第2関門以降はものすごい灼熱地獄、もう只管ガマンするしかないと思っていたゴールまでの道のりをジョーさんのお陰で楽しく、苦しみも分かちあいながら進むことが出来た。

ジョーさんも「最初は特に14時間切りとか考えていなかったけど、ここまで来たらやっぱり14時間以内に走りたい!」という同じ気持ち。ちょうど残り70km地点のところで9時間50分だった。14時間まであと約4時間。
5キロを45分、10キロを1時間30分で走れれば、20kmを3時間でいけて、最後の下り8kmを1時間でジャスト4時間!?

なーーんて、そんなにうまく行くわけないっか~
あはは~、という具合に楽しく走った。

ところがなんと、ありえないぐらい完璧に5キロを45分キッカリで走っていた。
2人ともテンションが異様に上がった。 

 途中、こんなキレイな風景にも癒されつつ。

第3関門(82km)を11時間06分50秒で通過。
ここにはスタッフの辻谷さんがいた!「いいペースじゃん!かなり上位だよ!」
やっぱり知り合いが所々にいるとすごく嬉しいです。辻谷さんありがとー!

あと16kmを2時間54分以内。これはイケる!14時間切りがものすごく現実的で嬉しかった。
第3関門のエイドには冷たい沢の水がジャブジャブと溢れていた。
頭から何度もかぶって、ハイドレーションも沢の水で一杯にした。

スケさんのブログに書いてあった「ここまできてもまだ残り約20kmかー(泣)」という気持ちがよーーーく分かった (笑)

もう両足が上がらず大分前に痛み止め2錠目も投入済み。
最後のVespa Hyperとジェルを投入。

あとはガマンして下り坂を走りきるのみ!

時間と5km毎の表示を気にして進んでいたのに、90kmのサインが見当たらずかなり焦りました。
90km表示はなく、92kmで小エイドあり。ここで12時間56分!

パワースポーツ小林さん「あと6kmですよ!」と。
水と応援とパワーをもらい、上がらない足をどうにか上げて走る。

スピードは全然でないけど、もーう本当にガマンして進むのみ~。
そしてほんっとーーーーに長かった林道を終えて、残り3kmの舗装路。

人生で一番長い3kmに感じた・・
キロ7分が限界だったので、あと21分ガマンすれば終わり。



そして「あと2km」
ここで足を止めて写真を撮るべきか一瞬だけ悩んだけど、足を一瞬止めて撮影。
(→走りだすのが億劫になったので後悔) 2回目の呟き「なう!」を発信。

なんだか一方的な呟きだけど、発信しているだけでみんなが見てくれているだけでも応援して貰ってる気分になり、1人じゃないんだという気持ちが増していた。最初のツイートもそうだった。

ようやくゴールの松原公園が見えた!
そして公園へと掛かる橋を渡り・・・ 
上り坂を300mほど走らされ、心底嫌な気分になりもう歩いてしまえと思った(笑)

ここまで来たら走んなきゃ~

「ああ、あともう数百メートルで終れるんだな」と、この瞬間をしっかりと踏み締めた。
ゴールゲートではパワースポーツ中村さんが「女子6位の和木選手のゴールです!」
とアナウンスをしてくれた。 

中村さん、あなたのアナウンスはゴールした選手全員へご褒美となっています。
いつも本当にありがとうございます!

ちょっと前にゴールしていたジョーさんとハイタッチ。
そしてもっと前にゴールしていたジョーさんの友達と合流、みんなで川でしばしまったり、足のアイシング。



 最後の橋を走る選手を応援しつつ。これジョーさん↓


記録 13時間44分
女子総合6位 (60名中)
20代女子 1位(5人中)
総合102位 (556人中)



今回もしっかり表彰台登ってきました!
総合表彰は5位までなので一歩届かず(5位とは3分差(悔))の年代別では一番です。

今後は目指せ「脱・年代別」!


おまけ↓
よーく見ると爪が剥がれそうな感じで水ぶくれの中で出血。イタタタ。

3 件のコメント:

  1. お疲れ様ー。
    いやー、一緒に走ってる気分になりました(笑)
    なんだか読んでて走りたくなってきてしまったよー。

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  2. お疲れ様ー。( ^ ^ )/□
    いや~凄い。
    しっかり休養とメンテしてくださ~い。
    vespaとアミノ酸系サブリの組み合わせ参考にさせて
    いただきまーす。

    返信削除
  3. しいまきこ2011年7月20日 17:41

    相変わらずすごいなぁー
    お疲れ様でした。

    ということで、来週お待ちしております、みなかみで。

    しい@みなかみ

    返信削除

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